学生時代から食べていた懐かしい味

吉祥寺駅から歩いて5分程度のところにある、「茶房 武蔵野文庫」で初めてカレーを食べたのは20年近く昔、私がまだ学生だった頃だったと思います。
当時と比べると吉祥寺もずいぶんと変わってしまいましたが、武蔵野文庫だけは変わらずに今もありました。
1年ほど前になりますが、吉祥寺の動物園に象のはな子に会いに行こうと思い、ランチを武蔵野文庫さんでいただきました。

カレーセット(¥1,200)

カレーセットはサラダと飲み物（コーヒーor紅茶）でチキンカレーです。とろとろになるまで煮込まれた鶏肉とサラサラのルーがぴったりと合う、辛さ控えめの美味しいカレーです。
コーヒーもとても美味しく、また食器や店内の雰囲気も落ち着いたテイストで居心地の良いお店です。週末の吉祥寺はとても賑やかですが、そんな吉祥寺でゆっくり一息つける武蔵野文庫は貴重な場所です。

カレーを食べた後、井の頭自然文化園にはな子に会いに行きました。
この日は2016年の3月だったのですが、なぜ、はな子に会いたくなったかというと、この少し前にNHKの「ドキュメント72時間」という番組ではな子のことが取り上げられていて、久しぶりに会いたくなったからです。

はな子

はな子に会うのは10年ぶりくらいでしょうか？久しぶりのはな子はずいぶんとおばあちゃんになっていましたが、しっかりと立っていました。
なんとなくはな子に会うのは、これが最期のような気がしましたが「またね、元気でね」と心の中で声をかけて動物園を後にしました。

その2ヶ月後にはな子は69歳で亡くなってしまいましたが、これからきっと、武蔵野文庫さんのカレーを食べる度に、はな子を思い出すとおもいます。